マンションを内断熱で建てている企業

2011-07-06

2001年7月、私は「住まいの未来学・外断熱で結露カビが解決」という報道番組の制作に協力し、国内及び海外の取材対象をコーディネートし、取材に同行しました。その後、テレビ東京系列局で全国放送されました。ご覧になった読者の方々も多いでしょう。思ったとおり視聴者から大変な反響があったのですが、その直後、マンションを内断熱で建てている企業が、「外張工法」で建てられた木造住宅を「外断熱の家」と称して、私たちが協力した番組の内容を新聞の全面広告に使用して宣伝するなどのこともありました。それ以来、多くの「木造外張住宅」のコマーシャルやホームページで、私が撮影してきたRC造外断熱の映像が、あたかも自社の性能を誇るように使われました。しかし、おそらく住宅供給側にはユーザーを偽っている意識はなく、木造もRC造も同じと思っているのかもしれません。専門家がそのような程度なら事態はもっと深刻ですが、その疑いもなくはありません。その証拠に、一級建築士や建築家に外断熱について尋ねてみると、「外断熱は北欧や北海道のような寒冷地向きの工法で、高温多湿な日本には適さない。開放的な建物を好む日本人には内断熱が最適だ。日本古来の建築は法隆寺を見てもわかるように、千年以上の建物もたくさんある」などと見当違いの話になってしまうことが決して少なくありませんでした(最近でこそ少なくなりましたが)。