注意しなければならないのは、筋道だてて理解をするには、いくつかの着眼点が必要だということです。皆さんの中に、歴史のイメージとして出来事が横一列につながった「絵巻物」を連想している人はいないでしょうか?これは、間違っているとまでは言えないにしても、若干幼稚な理解のように思えます。確かに、歴史は一つ一つの事件の積み重ねのもとに成り立ってきました。しかし、それらの事件はみな同じウェイトを持つものではありません。大事なものとそうでないものとがあるのです。その区別の観点をしっかり持ててはじめて「歴史の流れ」は見えて来るのです。歴史に切り込む視点この、重要な事実とそうでない事実を区別する視点は、言い換えれば、歴史を分析的に理解するための「メス」のようなものです。ただ漠然と待っているだけでは、歴史は語ってはくれません。