通貨間の為替レートの一般的な表示方法は、市場慣行で決まっています。通常は、「1米ドルが、いくら」と表記されます。たとえば、「1ドル=125円」といった具合です。つまり、「1USD=125JPY」ということです。これは、ドルが基軸通貨であるため、ドルを主体にしているからです。ドルが基軸通貨になる前は、歴史的に見れば、ポンド(GBP)が基軸通貨でした。そのことを背景に、現在でも、「1ポンド(GBP)=1・9870ドル(USD)」と表記されます。どちらが基準の通貨となるかは、市場の慣行によって決められています。つまり、多くの市場参加者が、そのように取引すれば、そのように決まるということです。外国為替取引が「通貨」と「通貨」の交換取引であるということは、つまり、「対価」対「対価」の取引ということです。そして、外国為替レートは何を意味するかというと、「その通貨間の交換比率」を表します。たとえば、通常の表現方法で、「1ドル=125・00円」としましょう。この場合、外国為替レートの表示としては、次の表現は、いずれも同じことを表しています。「●1ドル=125・00円●10ドル=1250・00円●500ドル=62500円●ドル/円=・‐25・00円■円=0・008ドル■円/ドル=0・008ドル■100円=0・8000ドル■50000円=400ドル」前者の●は「対ドルの円価格」、後者の■は「対円のドル価格」です。外国為替レートは、通貨と通貨の交換比率ですから、表現方法に違いがあっても、「対ドルの円価格」=「対円のドル価格」になります。ですから、「対ドルの円価格」も「対円のドル価格」も、実質的な意味・内容は同じです。「ドル/円為替レート」といった場合は、「ドルに対しての円価格」になるのですが、これに関しては、「ドルを円価格で表示したもの」と表現した方がわかりやすいかもしれません。言葉で表現すると、ややこしいのですが、外国為替取引で、「ドル円」「ドル/円」といった場合は、「ドル÷円」という意味で、「ドル=125円」「1ドル=125円」のように表示します。「円ドル」「円/ドル」といった場合は、「円÷ドル」という意味で、「円=0・008ドル」「100円=0・8000ドル」のように表示します。「●ドル=125円、1ドル=125円、ドル/円=125円●円=0・008ドル、100円=0・8000ドル、円/ドル=0008ドル」これらの表示は、事実上の内容は、まったく同じことを表していますが、通常のドルと円の取引では、市場慣行で、「ドル=125円」「1ドル=125円」「ドル/円=125円」の形式で表示されます。つまり、通常の外国為替取引では、「ドル」というものを「対価の円」で取引しているのです。