インターネットビジネスを成功させるには、ユーザーに情報やツールを与えるだけでなく、その利用法を教育しなければならない。また、インターネットがつくり出す新しい価値やチャンスをユーザーが積極的に活用できるように教育・啓蒙していくことも必要だ。この点、多くのサイトではチュートリアル(オンラインでそのサイトの使い方をデモするヘルプのような機能)を設けて、ユーザー教育に力を入れている。一方、インターネットを通じて製品やサービスを供給する側にも、インターネットを利用した新しいビジネスのやり方やテクノロジーを教育する必要がある。例えば自動車販売の世界では、ディーラーは歩合制のセールスマンを雇い、「ユーザーには本当のことは言わない。車を売るためにはウソもつく」のが当たり前とされていた。しかし、オンライン自動車マーケティングサービスがスタートしたことで、販売プロセスが再構築され、そうした販売手法は必要がなくなった。しかもディーラーは、インターネットビジネスのスタイルに合わせて、人事採用基準や給与形態まで変更する必要がある。こうした必要性を説明して、新しいビジネスの形態を教育していくことが重要となる。『オートバイテル』では、オートバイテル大学を設け、全米各地で毎月ディーラー向け研修を行っている。アーデン・ドット・コム』は、技術力のないメーカーや販売会社にコンピューターを無償で提供するだけでなく、ウェブアプリケーションの使い方の研修を行っている。こうした供給側のネットワークづくりも、成功と失敗の分かれ道になる。